X(旧Twitter)トレンドを連日賑わせている音声版SNS「Clubhouse(クラブハウス)」。
数日のうちに大ブームを巻き起こしたClubhouse。いったいどのようなきっかけで流行し、X(旧Twitter)をはじめとするSNSでどのように広がりを見せているのでしょうか。
そこで今回は「Clubhouse」に関するSNS投稿をソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)で分析したレポートをご紹介します。
目次
- 流行のきっかけとなったSNS投稿とは?
- Google検索とSNS投稿の相関性
- 「Clubhouse」と「クラブハウス」
- 人気キーワード・センチメント分析
- センチメント傾向がネガティブの人は何について投稿しているのか
- 英語圏でのポジティブ/ネガティブの人気キーワード
ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)とは
Quid Monitor(旧NetBase)はリアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析できるプラットフォームです。圧倒的な実行スピードと多彩なフィルタリング機能で何百万ものソーシャルメディアにあふれる投稿を分析します。多彩なフィルタリング機能により、スラング(俗語)や略語、コンテキスト(文脈)が曖昧なものから正しい洞察を導きます。
リアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析することで、すべてのビジネス領域において活用することができます。
流行のきっかけとなったSNS投稿とは?
数日のうちにブームを巻き起こしている「Clubhouse」。どのようなきっかけで急に注目を浴びることになったのでしょうか。
上記グラフは1/23から1/30の「Clubhouse」を含む投稿数の推移です。初めて投稿数が増加したのは1/24 23:00頃です。その後、1/26 23:00頃に再び増加の山ができ、その後投稿数は大きく増加しています。この2日間の人気投稿をみてみましょう。
◇1/24の人気投稿
Clubhouse、流石に面白すぎるな。初期のX(旧Twitter)並みのインパクトたしかにある。
— けんすう (@kensuu) January 24, 2021
◇1/26の人気投稿
【招待制音声SNS Clubhouseとは】https://t.co/ZijTOLVN5t
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) January 26, 2021
昨年3月に始まった音声を使ったソーシャルサービス「Clubhouse」が、日本の新しいモノ好きの間で話題になっている。音声版X(旧Twitter)とも言われるこのサービス。どんなものなのか、筆者がやってみた。
1/24の「Clubhouse」関連投稿では「けんすう@作業配信を流行らせたい」さんのツイートが最も人気となっています。そして1/26は、Yahoo!ニュースに取り上げられたことでその後の爆発的な投稿数増加につながっています。この2つのツイートが、拡散に大きな影響を及ぼした可能性があります。
Yahoo!ニュースは個人ユーザーよりも、不特定多数のユーザーに対する拡散力を持つことから、Yahoo!ニュース取り上げ後に投稿数が増加している可能性があります。
以前「タピオカが流行ると不況が来る」説がSNSで話題になった際にも、Yahoo!ニュースが話題拡散のきっかけとなっています。
Google検索とSNS投稿の相関性
上記グラフは、「Clubhouse」「クラブハウス」を含むSNS投稿数とGoogleトレンドの「Clubhouse」「クラブハウス」の検索回数の推移を同じ時間軸で重ね合わせたものです。(※Googleトレンドの検索ボリュームは相対数値のため、実際の検索回数ではありません)
1/28 0時頃からGoogle検索回数が増加し始め、その後1/30頃まではSNS投稿と連動するように検索数が増加しています。しかし1/31ではSNS投稿数は大きく伸びていますが検索数はそれほど伸びていません。
また当初Google検索では「Clubhouse」の検索数が優位でしたが、1/29頃からはその検索数が大きく逆転し「クラブハウス」と検索するユーザーが増加しています。
「Clubhouse」と「クラブハウス」の投稿シェア推移
上記は「Clubhouse」と「クラブハウス」に関する投稿数のシェア推移です。Googleでの検索数同様、より幅広いユーザーに浸透していくに従いSNS投稿においても「クラブハウス」とカタカナでの投稿が増えています。
人気キーワード・センチメント分析
1/23~1/31の間に「Clubhouse」を含む投稿で多く使われている人気キーワードと、センチメント分析です。人気キーワードでは、「Clubhouse」が招待制のSNSであることから「招待」に関する投稿が多くを占めています。過去1ヶ月のセンチメント傾向は93%ポジティブとなっており、投稿されている言葉も「気になる」「面白い」「楽しい」などが目立ちます。
センチメント傾向がネガティブの人は何について投稿しているのか
約9割のポジティブなセンチメント傾向となっているようにおおむねポジティブな受け止められ方をしていますが、ネガティブな受け止め方をしている人はどのようなことを感じ、投稿しているのでしょうか。
上記はネガティブな投稿のみに限定した、多く投稿されているキーワードです。「詐欺」「情報商材系」などのSNSの悪用に関する懸念や、「ぼっち」「招待制」などのSNSの仕組みに関する投稿、そして「アンドロイド」「年齢制限」など参加できないことへの不満などが投稿されています。
英語圏でのポジティブ/ネガティブの人気キーワード
日本では急速な広がりを見せていますが、まだブームは始まったばかりです。これまで普及が拡大した他のSNSと同様に利用者が拡大するとともにポジティブな面、ネガティブな面が出てくる可能性があります。
既に利用者の多い英語圏ではどのように「Clubhouse」が受け止められ、そしてSNSで話題にされているのでしょうか。
上記は過去1年間のポジティブな投稿とネガティブな投稿で使用されている人気キーワードです。ネガティブな投稿に注目すると、SNS内での医学情報を元に手術をキャンセルした女性に関する投稿が大きな反響をよんでおり、その投稿に含まれる「cancelling」「endometriosis」「so dengerous」といた言葉が並んでいます。
新たなプラットフォームは魅力的である一方、危険もはらんでいます。ほかのSNSと同様に情報を鵜呑みにせず信頼できる情報か慎重に判断していく必要があるでしょう。
このようにQuid Monitor(旧NetBase)を使用すると詳細な分析をスピーディーに行うことができます。ソーシャルリスニングツールによるSNS分析・SNSレポーティングにご興味のある方や、自社や競合に関するデータ分析にご興味のある方は是非一度お問合せください。
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